車中泊用のマットは、広げたときと丸めたときで必要な場所が変わります。寝心地を優先して厚いマットを選んでも、走行中の置き場所がなければ車内で邪魔になります。
私が軽バンで使っていたのは、コールマンの「キャンパーインフレーターマットハイピーク/シングル」です。2015年式の三菱ミニキャブ(スズキ エブリイのOEM車)で、2020年ごろに約20泊使用しました。
荷室の床面はDIYで平らにしていたため、大きな段差をこのマットで埋めたわけではありません。寝たときに硬さや幅、ずれが気になったことはなく、使用中の空気漏れもありませんでした。
床面を平らにできていて、寝心地を優先する一人車中泊なら候補になるマットです。購入前には、使用時の約198×68cmと収納時の約直径21×72cmが車内に収まるかを測ります。
反対に、残っている大きなシート段差までマット一枚で解消したい人や、収納時の長さをできるだけ短くしたい人は、別の方法も含めて考えた方がよいでしょう。
私が使ったときの条件は次のとおりです。
| 項目 | 使用時の状況 |
|---|---|
| 車 | 2015年式 三菱ミニキャブ(スズキ エブリイのOEM車) |
| 人数 | 一人 |
| 使用時期 | 2020年ごろ |
| 車中泊した日数 | 約20日 |
| 床面 | DIYで平らに加工済み |
| 以前の寝具 | 三つ折りマットレス |
| 走行中の収納場所 | 助手席の後ろ |
床面に大きな凹凸がなかったこともあり、寝ていて気になる点はありませんでした。膨らませる作業も、空気を抜いて巻く作業も、私には特に面倒ではなかったです。
三つ折りマットレスと比べて便利だったのは、使わないときに丸められることでした。収納後は助手席の後ろへ入れておけたため、軽バンの限られた車内でも置き場所に困りませんでした。
メーカー公式ページで確認できる主な仕様です。
| 項目 | メーカー公称値 |
|---|---|
| 使用時サイズ | 約198×68×10cm |
| 収納時サイズ | 約直径21×72cm |
| 重量 | 約2.7kg |
| 材質 | ポリエステル、ポリウレタンフォーム |
| 付属品 | 収納ケース |
| 型番 | 2000036153 |
コールマンの使用時サイズは約198×68cmです。まず、この大きさを敷ける場所が車内にあるかを測ります。
収納した状態でも長さは約72cmあります。走行中に丸めておくなら、その置き場所も必要です。
私が使った軽バンでは助手席後ろに収納できましたが、同じ軽バンでも座席の位置や荷物の量によって収まり方は変わります。
バルブを開くと内部のフォームが広がり、空気を取り込む仕組みです。自然に膨らませたあと、付属の収納ケースを使って空気を足すこともできます。
もう少し硬くしたいときは空気を足し、張りが強いと感じたら少し抜く。空気量で張りを変えられるのが、三つ折りマットレスとの違いです。
私が約20泊使った範囲では、膨らみ方が変わったり、途中で空気が抜けたりしたことはありません。
購入者レビューでは、厚さと寝心地を評価する声が多く見られました。空気の量で硬さを変えられる点も支持されています。
一方で、収納時も長さがあることや、空気を抜きながら巻く作業を負担に感じる声もあります。自然に膨らむだけでは好みの硬さにならず、収納ケースなどで空気を足したという声もありました。
この点は、私の使用感とは少し違います。私は膨らませる作業も収納作業も苦になりませんでした。ただ、撤収にかけられる時間や、巻いたマットを置く場所によって評価が変わる部分だと思います。
車中泊で使うなら、寝心地だけを見て決めず、約72cmの収納物を毎回どこへ置くのかまで考えておきたいところです。
マットを敷く予定の場所を測ります。車内の最大寸法ではなく、タイヤハウスや内張り、積んでいる荷物を避けたうえで、実際に使える長さと幅を見るのがポイントです。
寝ている間は広げられても、走行中に丸めるなら置き場所が必要です。助手席後ろ、後席の足元、荷物置き場など、約72cmの長さが収まる場所を見ておきます。
この二つが車内に収まるなら、寝心地を優先する一人車中泊では有力な候補になります。
「厚さ10cmだから、どの車でも快適」とは言えません。広げたときと収納したときの両方が自分の車に合うかで判断が変わります。
段差対策も含めてマットを比べる場合は、軽バンの車中泊マットの選び方で、コールマン、Bears Rock、FIELDOORの寸法を一覧にしています。
私が実際に使ったのはコールマンです。ただ、約198×68cmが車内に収まらない場合や、厚さ10cmまでは必要ない場合には、ベアーズロックとFIELDOORも比較できます。
| 商品 | 使用時サイズ | 収納時サイズ | 重量 | コールマンとの違い |
|---|---|---|---|---|
| Coleman キャンパーインフレーターマットハイピーク/シングル | 約198×68×10cm | 約直径21×72cm | 約2.7kg | 今回、私が約20泊使用した商品 |
| Bears Rock MT-108F | 約190×65×8cm | 約65×22cm | 約2.5kg | 幅が3cm狭く、長さが8cm短い |
| FIELDOOR 車中泊マット 5cm厚/S | 約190×65×5cm | 約直径20×67cm | 約1.9kg | 厚さと重量を抑えられる |
| FIELDOOR 車中泊マット 10cm厚/S | 約188×60×10cm | 約直径28×68cm | 約2.7kg | 10cm厚のまま、幅を8cm狭くできる |
ベアーズロックのMT-108Fは、約190×65×8cm。コールマンより少し短く、幅も3cm狭くなります。収納時の長さも約65cmなので、コールマンの約72cmが収まりにくい車では比べる意味があります。
楽天市場の同一商品ページには2,600件を超えるレビューがあり、寝心地や車内での使用を評価する投稿が見られます。一方で、厚みがあるぶん、空気を抜いて巻くときに力が必要だったという声もあります。
FIELDOORの車中泊マットは、厚さ5cmと10cmがあり、それぞれS・M・Lから幅を選べます。
Sで幅が足りなければMやLも選べます。ただし、幅が広くなるほど収納時の長さと重量も増えます。たとえば10cm厚は、Sが約2.7kgなのに対し、Mは約4.1kg、Lは約5.6kgです。
購入者レビューでは、幅を選べる点や寝たときの厚さが評価されています。その一方で、10cm厚は空気を抜いて巻く作業に力が要るという声も見られました。電動ポンプ内蔵タイプもありますが、作動音が大きいと感じたレビューがあります。
私がこのマットを使ったときは、DIYで荷室の床面を平らにしていました。そのため、シートの大きな段差をどこまで吸収できるかは試していません。
背もたれと座面に大きな段差が残る車では、先に段差を埋め、その上へインフレーター式マットを敷く方が現実的です。段差を埋める方法は、Levolvaシートフラットクッションの記事でまとめています。
このマットの役割は、大きな段差そのものを消すことではなく、平らに近づけた面の上で硬さや細かな違和感を整えることだと考えています。
購入後は、旅行当日に初めて開封するのではなく、自宅で一度広げておきます。
バルブを開いて膨らませ、必要なら収納ケースで空気を足す。横になって硬さを合わせたあと、空気が抜けないか、車内へ置いたときにドアや荷物と干渉しないかを見ておけば、当日の調整を減らせます。
収納するときは、空気を押し出しながら巻きます。ここまで一度試しておくと、撤収にどのくらい手間がかかるかも分かります。
コールマンのキャンパーインフレーターマットハイピーク/シングルは、平らにした軽バンの床面で約20泊使い、寝心地や空気漏れで困ることはありませんでした。
三つ折りマットレスから替えた私にとっては、丸めて助手席後ろへ収納できたことも大きな利点です。
購入前に測る寸法は、使用時の約198×68cmと、収納時の約直径21×72cmです。この二つが自分の車と荷物の積み方に合うかで判断します。