車中泊の「夜の不便」を、確かな道具で解決する実践マニュアル

車中泊で1000Whは何日もつ?一泊・2泊・連泊の違い

※本記事は広告を含みます。

1000Whあれば、車中泊で何泊できるのか。

スマホ、照明、扇風機なら6泊前後。冷蔵庫も動かすなら2泊。スマホと照明に50Wの電気毛布を加えると、ほぼ一泊分です。

同じ1000Whでも、車内で使うものによって泊数はこれだけ変わります。

1000Whで何泊できるかは、一日分のWhで決まる

ポータブル電源に1000Whと書かれていても、家電へ送る途中で変換ロスが生じます。変換ロスを20%と見込み、家電に使える量を800Whと仮定します。

泊数は、800Whを一日分の使用量で割れば出ます。

使える800Wh÷一日分の使用量=使える日数

80%は計算例です。実際に使える割合は、ポータブル電源の機種や出力方法、周囲の温度、つなぐ家電によって変わります。

スマホ・照明・扇風機なら6泊前後

スマホ1台を満充電にする電気を15Whと仮定します。5WのLED照明を5時間使えば25Wh。ここまでなら、一泊40Whです。

夏は、10Wの小型扇風機を8時間使って80Wh。全部足しても一泊120Whに収まります。

800Whを120Whで割ると約6.7泊。朝まで使えるのは6泊分です。

扇風機を使わない季節なら、一泊40Whほど。スマホと照明だけの車中泊では、1000Whを持て余す人もいるでしょう。

冷蔵庫・スマホ・照明なら2泊ほど

車載冷蔵庫を24時間動かし、ポータブル電源が250Wh減ったとします。スマホ15Whと照明25Whを足すと、一日290Whです。

2泊で580Wh。ここまでは800Whに収まります。3泊では870Whとなり、70Wh足りません。

この使い方なら、充電なしで2泊ほど。真夏や冷凍設定では冷蔵庫の使用量が増えることもあります。

自分の冷蔵庫で一日分を測る方法は、車載冷蔵庫を24時間使うと何Wh?で紹介しています。

冬に電気毛布を使うと、一晩で440Wh

50Wの電気毛布を8時間使うと400Wh。スマホ15Whと照明25Whを加えれば、一泊440Whです。

一泊後に残るのは360Wh。二晩目も同じように使うには、あと80Wh必要です。1000Wh級でも、この組み合わせなら一泊分となります。

実際の電気毛布は、温度設定に合わせて通電と停止を繰り返します。一晩で400Whより少なくなることもあり、普段の設定で動かした数字が次の車中泊に合う目安になります。

30W・50W・80Wを8時間使った場合は、電気毛布を8時間使うと何Wh?で計算しています。

ポータブルクーラーは、日数より時間で考える

使える電気が800Whなら、消費電力200Wで4時間。500Wでは1.6時間です。

しかも、この中に照明やスマホの分は入っていません。冷房を朝まで動かしたいときは、何泊できるかではなく、何時間動かしたいかから容量を出します。

4時間・6時間・8時間の必要容量は、ポータブルクーラーを一晩使うには何Wh必要?で確認できます。

調理家電では、WhとWの両方を見る

700Wの電気ケトルを5分使った場合、消費量は約58Whです。

使う電気は58Wh。それでも、沸かしている間は700Wを使います。残量がたっぷりあっても、ポータブル電源の定格出力が700W未満ならお湯は沸かせません。

朝晩2回なら約116Wh。炊飯器も使う日は、その分が一日の使用量へ加わります。

一泊・2泊・3泊で、残量はこう変わる

数字を並べると、使い方による差がはっきりします。どれも、使える電気を800Whとした計算例です。

一日の使い方一泊2泊3泊充電なしで使える泊数
スマホ・照明・扇風機120Wh240Wh360Wh6泊前後
冷蔵庫・スマホ・照明290Wh580Wh870Wh2泊
電気毛布・スマホ・照明440Wh880Wh1320Wh1泊

スマホ・照明・扇風機なら、3泊後も440Wh残ります。冷蔵庫・スマホ・照明では、3泊分の870Whに届きません。50Wの電気毛布・スマホ・照明では、二晩目の途中で足りなくなる計算です。

表の数字は、市販品の標準値ではなく計算例です。自分の家電へ置き換えるときは、本体や取扱説明書のW数と、実際に使う時間から一日分を出します。

家電を一晩分へまとめる方法は、車中泊で一晩に何Wh使う?で紹介しています。

連泊では、翌日に戻せたWhを引く

連泊は、朝の残量だけでは決まりません。次の車中泊場所まで走る間にポータブル電源へ戻せたWhが、次の夜に使える分になります。

一晩に300Wh使うと、800Whから500Whへ。翌日の移動中に150Wh充電できれば、650Whまで戻ります。

二晩目の朝は350Wh。移動後は500Whです。

三晩目の朝は200Wh。もう一度150Wh戻せれば、四晩目を350Whから始められます。翌朝の残量は50Whです。

充電なしなら2泊分だった使い方が、この例では4泊分まで延びました。

シガーソケットから戻せる量は、ポータブル電源が受け取れる入力W数と走行時間で変わります。移動が短い日は、充電量も少なくなります。充電前と到着後の表示を見れば、その日に戻ったWhが分かります。

1000Whが合うのは、こんな使い方

冷蔵庫を動かしながら一泊、または2泊したい。冬は電気毛布を1枚使い、翌朝のスマホや照明分も残したい。このあたりが1000Wh級の出番です。

スマホ、照明、扇風機だけなら、さらに泊数を延ばせます。反対に一泊だけなら、もっと小さな容量で足りる人もいます。

ポータブルクーラーを朝まで動かしたい。電気毛布を2枚使いながら、冷蔵庫も止めたくない。数日間、ポータブル電源を充電できない。こうなると、1000Whでは足りない可能性が高くなります。

容量を増やすか、使う家電や時間を減らすか。計算してから決めれば、1000Whという数字だけで選ばずに済みます。

1000Wh級が自分の旅に合いそうなら、車中泊用ポータブル電源の比較記事で容量、定格出力、重さ、置き場所を比べられます。

まとめ

1000Whで何泊できるか。その基準になるのは、一日に使うWhです。

使える800Whを一日分で割る。連泊なら、翌日の移動中に戻せたWhも記録する。一日分と戻せる量が分かれば、1000Whで足りるのか、途中で充電が必要なのかを判断できます。


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