車中泊用のポータブル冷蔵庫は、容量だけを見ても決まりません。先に考えておきたいのは、「車内のどこへ置くか」です。
飲み物と一泊分の食品が中心ならEENOUR D10。2Lペットボトルや二人分の食材まで入れたいなら、BougeRV CR Pro 20Lが候補になります。
冷蔵品と冷凍品を分けられる二室型も魅力的です。ただし、40Lクラスになると本体だけで20kgを超える機種もあります。置き場所に加えて、旅のたびに積み下ろすのか、車内へ置いたまま使うのか。この違いでも選ぶ容量は変わります。
この記事は、メーカー公式情報と同一商品の購入者レビューを確認した比較記事です。実機を使ったレビューではありません。
購入前にメジャーで測りたいのは、本体の置き場所から電源まで。
本体寸法に、ふたを開ける上側の空間、電源コード、放熱部、持ち手を加えると、実際に必要なスペースが見えてきます。寝床を作った後も、通路と乗降口は残るか。ここまで見ておくと、置いた後の状態を想像できます。
| 商品・使い方の目安 | 判断を変える性能 | 本体寸法・重量 | 購入前に確認すること |
|---|---|---|---|
| EENOUR D10 10L 飲み物と少量の食品を冷やしたいソロ | 10L、36W、-20℃〜10℃、AC・DC・別売りバッテリー対応 | 約43.5×37.5×26.2cm、約7kg台 | 大きな容器や二人分の食材では容量が足りないことがある |
| BougeRV CR Pro 20L 一泊の食材と飲み物をまとめたいソロ〜二人 | 20L、ECO 45W/MAX 60W、-22℃〜10℃、AC・DC・別売りバッテリー対応 | 約60.2×32×30.3cm、約10.3kg | 横幅が約60cmあり、軽自動車では寝床や通路とぶつかることがある |
※寸法はメーカー公称の本体外寸です。実際に使うときは、ふた、ケーブル、放熱に必要な空間がさらに加わります。重量はいずれもバッテリーを含みません。
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販売ページには、バッテリー付きや専用バッグ付きのセットも並びます。本体のみを選ぶなら、D10は専用バッテリー「なし」、CR Proは「CRPRO 20L」の表示が目印です。
EENOUR D10の持ち味は、10Lのコンパクトさ。寝床を広く残しながら、飲み物と少量の食品を冷やしたいときの選択肢です。
メーカーが示す収納目安は、500mlペットボトルなら約8本、350ml缶なら約12本。飲み物を中心に使うなら、入る量を想像する手がかりになります。
ただし、コンパクトでも本体は約7kg台。飲み物を入れれば、その重さも加わります。車内で場所を変えることが多いなら、中身を入れたまま持てるかも見ておきたいところです。
10Lの庫内で飲み物を優先すると、食品を入れる場所は少なくなります。大きな容器や食品パックも入れたいなら、庫内寸法と比べることで、収まるか判断できます。
もう一つ見たいのが温度表示。購入者レビューには、本体表示と庫内に置いた温度計の数値に差が出たという報告があります。要冷蔵食品を入れるなら、食品の近くへ庫内温度計を置く方法もあります。
飲み物だけでなく、一泊分の食材や冷蔵品のお土産も入れたい。そんな使い方なら、20LのBougeRV CR Proが比較対象になります。
メーカーの収納目安では、2Lペットボトルが約4本。10Lより収納量が欲しいものの、40Lを置くほどの余裕はない車内で検討したい容量です。
注意したいのは、約60.2cmある横幅です。高さは約30.3cmでも、荷室の端へ置くと、開けたふたがベッド板や荷物へ当たることがあります。
本体が収まるかだけでなく、ふたを最後まで開けられるか。ここまで測ると、購入後の置き方が見えてきます。
本体重量は約10.3kg。中身を入れたまま何度も動かすなら、持ち運びの負担も増えます。車内へ置いた後、移動させる場面がどれくらいあるかも考えておきたいところです。
購入者レビューで見られたのは、「思ったより大きかった」という声。食品を詰めた状態では、上側と下側で冷え方に差を感じたという報告もあります。庫内へ多く入れるときほど、食品の近くで温度を測る意味が出てきます。
飲み物を冷蔵しながら、氷や冷凍品は別室へ。二室型なら、二つの温度帯を一台で使えます。
その代わり、本体は一室型の10L・20Lより大きく、重くなります。
40L二室型の一例、BougeRV CRD2 V2.0 40Lは、外寸が約73×39.3×43.8cm。本体重量は、食品を入れる前から約20.8kgです。
旅のたびに積み下ろすのか、車内へ置いたまま使えるのか。20kgを超える機種では、この違いが大きくなります。
測るのは荷室幅だけではありません。ふたを開ける高さ、寝床、通路、走行中の固定場所まで含めて、初めて実際の置き場所が分かります。
軽自動車で寝床を広く取りたい人や、一人で頻繁に積み下ろす人なら、まず10L・20Lで足りるかを見る方法もあります。
本体が収まっても、ふたを開けるたびに荷物を動かす。電源コードが通路へ出る。放熱部の前へ荷物を置けない。
こうした状態では、使うたびに手間がかかります。本体の周りに必要な余白まで含めると、「置ける場所」と「使える場所」の違いが見えてきます。
もう一つは、寝床を作った後の車内です。荷物置き場と乗降口は、どの程度残るでしょうか。冷蔵庫を置くと通路が塞がるなら、一回り小さい容量も選択肢になります。
少量の飲み物が中心なら、10Lに収まることもあります。そこへ2Lペットボトル、肉や野菜のトレー、翌朝の朝食まで加えるなら、20Lも比較対象です。
人数が多い。連泊する。冷蔵と冷凍を同時に使いたい。こうした条件が重なると、40L二室型も視野に入ります。
ただし、容量が増えれば、本体の重さと車内で使う面積も増えます。条件に当てはまっても、一室型を選ぶ余地は残ります。
36Wや60Wは、運転中に使う電力の目安。庫内が冷えるとコンプレッサーは停止と再開を繰り返すため、定格消費電力に使用時間を掛けただけでは、実際の消費量は分かりません。
消費量を左右するのは、外気温、設定温度、予冷の有無、ふたの開閉回数、入れた食品の温度です。
自分の条件でどれだけ使うのか。それを知るには、購入後に自宅で一晩動かし、電源側に表示される消費Whを見る方法があります。
ポータブル電源が必要か、冷蔵庫を含む使い方でどの容量帯を見るかは、車中泊にポータブル電源は本当に必要?買うべき人・不要な人の診断ガイドで確認できます。
走行中はDC電源を使えても、エンジンを止めた後は話が別です。始動用バッテリーから給電を続けると、次にエンジンを始動できなくなるおそれがあります。
停車中も冷蔵庫を動かすなら、専用バッテリーやポータブル電源など、始動用バッテリーとは別の電源が基本です。
低電圧保護機能があっても、停車中の電源を始動用バッテリーへ任せてよいという意味ではありません。
厚生労働省が示す家庭での保存目安は、冷蔵庫10℃以下、冷凍庫-15℃以下。ただし、食品に保存方法の表示がある場合は、その表示が優先です。
車載冷蔵庫の設定値と、食品がある場所の温度が同じとは限りません。庫内温度計を食品の近くへ置けば、その位置の温度を確認できます。
車内が暑い。ふたを頻繁に開ける。常温の飲み物を多く入れる。そんな条件では、設定温度まで下がるのに時間がかかります。
急ブレーキや段差で本体が動かないよう、固定場所も購入前に見ておきます。選びたいのは、ふたや放熱口を塞がず、電源コードへ力がかからない位置です。
出発前に冷やした飲み物と食品を、一泊だけ運ぶ。これなら、クーラーボックスと保冷剤で足りることもあります。
冷蔵庫本体と夜間の電源が不要になる分、寝床と荷物置き場を広く残せるのが利点です。
では、ポータブル冷蔵庫を比べたいのはどんなときか。連泊する、途中で飲み物を追加する、冷蔵品を一定の温度で保ちたい。こうした使い方が増えたときです。
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容量を決める前に、置き場所、ふた、放熱、コード、固定方法まで測る。数字だけを比べるより、車内へ置いた姿を具体的に想像できます。
保証・返品条件、付属品、バッテリーの有無は販売ページごとに異なります。最後に見るのは、商品名だけでなく、実際に選択されているセット内容です。
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情報確認日:2026年8月16日
商品仕様、付属品、保証条件、販売状況は変更されることがあります。購入時には、メーカー公式ページと販売ページで現行型番を確かめておくことをおすすめします。
参考:厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」